赤い糸と心理学
こんにちは!
秋が深まると十五夜などと言って月のパワーが増すように思います。満月の夜は犯罪率が上がる、大潮や満ち潮の時に出産が多いなど月のエネルギーが人間の生活に関係がある事はいつも言われています。
大潮は満月や新月の前後に起こるものだそうですね。この秋の月のシーズンに能力が増したり考え方を変えたりと言うようなエネルギーのシフトが起こるのは自然と言えるかも知れません。
9月に入ってから大きなエネルギーのうねりを感じています。一皮むけて大人になるとか今まで悩んでいた事が何でもなくなったとかがあったらそれはエネルギーのシフトに関係があると思います。
患者さんの中にも新しい体験をしたり今までの殻から抜けて一つ上を目指して行く人が多いように思います。素晴らしい事ですね。
新しい体験とは分かりやすく言えばゲームでのワンステージのクリアの後にくる新しいステージのような感じでしょう。
例えば今まで自分を信じて頑張れていた人たちが新しい環境や出来事が起こったために今まで順調に信じられていた自分や自分の能力や可能性などが信じられなくなったりします。
後退したように見えるので心配する患者さんもいますがワンステージをクリアして次のステージにいけばもちろんチャレンジは上がってきますから慣れるまで大変かも知れません。
でも次のステージに行った以上やっぱり前進である事に間違いないのですよね。
具体的な例を挙げますと。今まで順調に自分や自分の未来を信じて前進を重ねていて規則正しい生活をしたり笑顔が多くなったり仕事も順調な時に突如として恋人ができたりします。
私から見れば順調で良くできていたからこそ恋人ができたとなります。満を持して恋人は現れるべくして現れたわけです。
だから一歩下がってみればこれは次のステージに進んだ事であり喜ぶべき事なのですが本人はそう思っていなかったりします。
それは恋人がいなかった時はすっかり影をひそめていた愛に対しての不安や別れに対する恐怖が再現するからです。
乗り越えたように見えた不安感や別れに対する恐怖はこの恋人の出現によって呼び起こされる格好となります。
これによってこの素晴らしい新しい愛の中で、これ以上深入りすると良くないからもう連絡を取るのをやめる、と言う心境になったりするのです。
心理学的に言うとこの状況は過去の別れからの痛手を思い出し2度とあの苦悩や痛みを味わいたくないと言う防衛本能が表舞台に出て来る格好です。
そうです。この心理の裏にはもちろんこの恋愛はうまくいかないと言う予測があります。その予測があるからこそ苦悩や痛みを2度と味わいたくないと言う結論がありそれによってもう会わない方が良いとなるのです。
いつも言うように防衛本能はいつも私たちを痛みや苦悩から守っていますからこうやってしゃしゃり出て来ても全く不思議はありません。