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催眠療法の秘密

こんにちは!

ニューヨークシティは寒いですが今年は雪が少ないようで雪かきの機会がなく比較的に過ごしやすい陽気です。

世界の各地で皆さまが素晴らしい日々を過ごしていますようにお祈り申し上げます!

さて催眠療法とは聞きなれない言葉の方も多いと思います。そして催眠とは一体何なのか知らない方がほとんどだと思います。

最近では催眠という言葉を使わずに潜在意識という言葉をよく使っているのを耳にします。催眠と潜在意識とは実は同じものです。

催眠状態と言うのは潜在意識という特殊な精神状態にあなたの脳がある事です。普段の状態からこの潜在意識という状態になるのは比較的まれな事です。潜在意識が普段の状態のようにまれに起こればそれが普段の状態となりますものね。

たまにしか起こらないこの状態、潜在意識というのはそんなものです。それでも潜在意識は1日のうちに数回私たちにランダムに訪れるのだそうです。

だから多分素晴らしい決心や気づきを起こした時は多分それが潜在意識の状態なのではないかと思います。

このランダムに訪れる潜在意識の状態を好きな時に起こしてその状態にステイしようと思うとちょっとした努力が必要で。それが導入と言われるものです。

導入はその状態に行くように誘うものですがそれに必要なのは実は身体と心のリラックスだけです。

よく成功している人たちが瞑想していると言いますが瞑想は深さにもよりますが多分とても潜在意識に近い状態になると思うのです。

だから瞑想状態の時に良いアイデアを思いつくだけでなく、瞑想しているお陰で普段から潜在意識の状態になりやすくなるので多分ランダムにくる潜在意識の回数や深さが増したり、それを上手に使う方法を自然と身につけたりできるのは想像にしやすいですね。

そして導入を施して達した潜在意識の状態を実は催眠状態と言います。ランダムに起こるのではなく好きな時に潜在意識の状態に入りその状態にステイする事を催眠状態と言うのですね。

なので自然に起こる潜在意識と催眠状態は本当に似ているそうです。潜在意識に入ると脳は普段5%くらいしか使っていない状態から95%までを使えるようになります。そして潜在意識ではあなたの脳の活動スピードは普段(または意識と言いますが)の100万倍になります。

それが潜在意識の力です。だから実は潜在意識を使い続けると意識の状態よりもエネルギーを大量に使うために疲れる事になります。

だから催眠状態を長く続ける事はとても困難となるし瞑想状態で邪念のために集中できないのと同じで潜在意識にずっとい続けるのはとても集中力のいる事です。

私が意識の中でセッションを行なっていた時とは今のセッションの効果は全然違う状態にあります。何年もセラピーに通うとか最初のセッションで効果を自覚できないという事は催眠療法ではありません。

私のセッションでは最初のセッションから10人のうち9人までが明らかな気分の向上を経験します。

心理学に基づいて行っている私のセッションですが患者さんの脳が素晴らしいと理解力も素晴らしくなるわけです。

誰もが高いセルフエスティームを持つ事が良い事と知っています。でもそれをどうやって達成するか。

意識の中で5%程度しか脳を使っていない状態で理解するか。潜在意識の中で95%までを使っている時に理解するか、です。そして潜在意識では脳の活動スピードは意識の100万倍なのです。

癒しのプロセスでもそれは同じです。危険は去った、辛い事は終わった。そんな事は分かっていると思うでしょう。

でもそうではありません。PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)などの顕著な例ではまだ命の危険にあるという信仰を捨てることができないために症状を発生します。

大きな音がしたりトラウマの出来事を彷彿とさせることが起こるといまだに命の危険はある、というモードに入ります。

すると気もそぞろとなり冷や汗をかいて怯える事となるのです。でも普段の状態では自分はもう戦火の中にはいないと理解していると思っています。

本当にそうであればPTSDの顕著な症状は起こらないはずなのです。

これは顕著な例ですが私たちの過去にはそれと同じような事が起こっていて恥ずかしかった事、辛かった事は私たちの中に今もその時に味わったままに残っています。

それをインナーチャイルド、と呼ぶのですが。この癒しも潜在意識だとスピードアップし効果も倍増するわけです。

さて催眠療法での手法をいくつかご紹介しましょう。

① 直接示唆(Direct suggestion)

これは催眠療法ならではのものです。催眠状態(潜在意識)で脳の状態が素晴らしくなっている事を利用して行うものです。

例えば自分の事を素晴らしく感じます、とか食べ過ぎをやめます、とかそういった事を示唆として入れていきます。

それを発展させて私は例えば森などの気分の良くなる環境を音などで作り出し呼吸法によって気分が良くなっていく過程を細かく示唆します。

例えば肺に空気が入っていきそれによって血液が勢いよく流れ始めるとか細胞がもっと活発に動き出すとかとにかく身体的な視点から活性化させていく事も可能です。

この手法は最初のセッションに行ったり、またはガンや脳卒中などの病気により身体にチャレンジがある方にも有効です。

ただ単に自分の吸い込んでいる酸素がどんなに素晴らしいか、どんな気分にさせるかを示唆するだけなのですがこれも効果は絶大です。

耳があまり聞こえなかったり英語も日本語もあまり出来ない方々もいらっしゃるのですがそんな方々にもこのセラピーは効果があります。

潜在意識を使った直接示唆は色々な形で推薦されています。例えば鏡の前で毎日自分は素晴らしいと言い続けてください、などというのはこの潜在意識を使った直接示唆の一部です。

一日のうちに何度か訪れる潜在意識ですから自分が素晴らしいという感覚が定着するかも知れないというコンセプトから来ています。

②トラウマセラピー

催眠療法でなくてもトラウマセラピーは広く行われています。代表的なのはEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)ですね。

実は私はこのセラピーに興味を持って受けた事があるのです。まだ催眠療法に出会うずっと前の事です。

意識の中で行うセラピーの効果にどうしても満足できず別の選択を探していた時でした。MSW(Master of Social Work)の学生だった事もあり効果的なセラピーを探していたのでした。

このセラピーは理由は実はわかっていないそうですが脳の活動が活発になる時に目玉が左右に動く事に着目して作られたセラピーです。

睡眠中に目玉が左右に激しく動く時に脳は活発に活動しているという事実をもとにしています。反対に目玉を左右に動かせば脳の活動が活発になるという現象を生かしたセラピーです。

このコンセプトから多分振り子などを使って催眠に誘うなどのテクニックが生まれたのではないかと思いますね。

でも催眠に入れば脳は活発になりますから振り子など使う必要はないのですけどね。私は導入の際には一切振り子などを使いません。

身体と心のリラックスが必要なだけですから自然の波の音を使って身体をリラックスさせ心のリラックスは数を逆に数えるだけですね。

EMDRの話に戻ると。身体の左右に交互に刺激を与える事によって脳の活動を活発にしてその中でセラピーを行うというものです。

普通のセラピーよりも感情のほとばしりや消化が速いのは事実だと思いますが催眠状態よりも脳が活発になっているかどうかは分からないし、催眠の方が簡単で器具も要りません。

脳の働きを活発にする事でセラピーの効果を上げるという点では催眠と同じような感じですね。

トラウマなどの強い感情の解消にはやっぱり脳の働きの高さがキーとなるわけですね。すなわち普通の状態(意識)でのセラピーに限界がある事を示唆しています。

トラウマセラピーでは時間をかけて危険が去った事。自分は今安全である事を示唆していきます。これは時間をかけてやるべきです。

特にPTSDなどの強いトラウマの後遺症を持つ方たちの場合はすぐにトラウマを解消しにかかるのではなくリラックスを促しながら徐々にトラウマの解消に向かうのが理想的です。

③インナーチャイルドワーク

これは意識の中でやるセラピーでもおなじみですね。過去のとても意味のあるイベントに戻ってあたかもそこにいるかのような状態で行うのが理想です。

意識の中のセラピーではこれには大きな限界があります。まず意識の中では過去のイベントにあたかもいるかのような感覚を味わうのは困難ですね。

それは一重に脳の能力が低いという事があります。目をつぶったり瞑想している状態なら可能かも知れません。

それは素人の方が自分でできる事ですが催眠療法ではプロの指導で潜在意識に入りインナーチャイルドと対面するという事です。

インナーチャイルドの負の感情を解消する事があなたの今のセルフエスティームや気分の良さに直接作用します。

もちろんです。それがインナーチャイルドのセラピーのポイントですからね。

それだけではありません。多くの問題行動。それは食べ過ぎや飲み過ぎ、ドラッグ、アル中、そんな事のほとんどがあなたの中の負の感情に関係があります。

自分の中に負の感情があるとそれを解消しようと自分の好きな事をたくさんする事になります。食べることや飲む事、ドラッグなどが好きだとそれを大量にする事になります。

あらゆる依存症や中毒も同じです。セックスが好きなら自分の中の負の感情を解消するためにたくさんする事になるでしょう。

感情の負と正とは算数と同じですから負が多くなると正を増やそうとするからです。落ち込んだ状態が耐え難いからですね。

そうやってバランスをとろうとしている私たちですがその正の行為。ここでは食べる事、飲む事、ドラッグ、セックスですが。

それ自体が問題行動となってきます。落ち込めば落ち込むほど問題行動は大きくなっていくはずです。当たり前ですね。算数ですから。

そういうわけですから問題行動に過去のイベントが関係している場合。実はそれがほとんどなのですが。その場合、直接示唆の方法には限界が出てきます。

問題行動を起こす過去の強い負の経験があるとどうしても直接示唆で食べ過ぎや飲み過ぎを止めるのは難しくなるのですね。

催眠療法についての理解を深めていただければ幸いです。安全で効果的で即効性のあるセラピーで是非、健全な精神を取り返してくださいね。

ニューヨークのオフィスでのセラピーとスカイプも行っています!お待ちしております!

素晴らしい1日を!

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