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満たされない理由

こんにちは!

さて皆さんは幸せに生きていますか。幸せかと聞かれてストレートにイエスと言えたらとても良いですよね。

私の経験から言うと、多分とか分かりませんとか、答えにつまると言うのが主流派だと思いますがどうでしょうか。

幸せって何でしょうか、とか私には家族がいるし幸せなはずですとか素直に分かりません、という人もたくさんいると思います。

あなたの答えは何ですか。

そしてイエスの場合、おめでとうございます!その場合次の質問はどうして幸せなのですか、ですがそれの答えは何でしょうか。

結婚したばかりだから、とか彼氏がいるからとか子供が生まれたばかりだからとかそんな感じでしょうか。

それではノーの場合、その答えは何でしょうか。彼氏がいないからとか婚活がうまくいっていないからとか仕事が嫌いだからとかそんな感じでしょうか。

分からないと答えた方々もこの環境にあるから幸せなはずなのにそうは感じないと言うところから来ているのではないでしょうか。

別に特別に何かが起こったわけでもないのに幸せをかみしめて毎日を生きられないとなると次にあなたが思う事はもちろん、どうしてか、ですね。

この一連の会話で気がつく事がありますか。

気がついたあなたは幸せというものを知っている方か深い考え方を持っている方かも知れません。ほとんどの方々が多分この会話の中で気がつく事はないのではないでしょうか。

この会話の中に流れる一つの深い信仰は何か。それは幸せだったり不幸せだったりする事に環境が影響しているという事です。

私たちの世の中はこのコンセプトで成り立っています。お金や結婚や子供や外からのものや環境が私たちを不幸にしたり幸せにしたりすると言うものです。

先日テレビを見ているとこんなシーンがありました。70年代にアメリカのニクソン大統領が経済が二倍に成長すれば収入は二倍となるから私たちの幸せは二倍になるというような内容でした。

アメリカの大統領さえ収入が多くなる事が幸せに直結している事を公言しているのです。

アメリカでも日本でも経済はどんどん成長しました。日本は世界でも有数のお金持ちの国となりもちろんアメリカもお金持ちの国です。

果たして経済が成長する前よりも今の方が人々はもっともっと幸せでしょうか。この理論からいけばそうでなくてはいけないはずなのです。

それでは貧乏な国の人たちはみんな不幸せなのでしょうか。それも疑問です。貧しい国の人たちが幸せに暮らしていないと断言する事は出来ないですよね。

私の個人的な経験から言えば裕福な人もそうでない人も公平に不幸せな人たちはいると思います。

私のプロとしての経験から言えば裕福な人にもそうでない人にも本当に同じような理由でうつになったり不幸せに感じていたり悩みを抱えていたりします。

実は裕福な人ほどたくさんのセラピーを経験している分セラピーに対する信頼が低かったりします。

アメリカで中流階級以上であればセラピーに一度も行ったことがない人は少ないですから悩みを解決するためにたくさんの人がたくさんのセラピーを経験していてもう辟易していたり全く期待をしてなかったりします。

私の結論から言うと裕福な人にもそうでない人にも公平に不幸せはやってくると言わねばなりません。

しかしながら自分が不幸となるとその理由をつきとめたり幸せになろうとしてその理由を解決しようとするのは通常の私たちの行動パターンなのです。

どんな問題でもそうですが理由が分かれば解決できると私たちは信じているからです。そうなると理由の追求は絶対に必要となるのですよね。

そして私たちにはお金や環境やいわゆる外からの刺激が私たちを不幸にしたり幸せにしたりするという強い信仰があります。

前述のアメリカ大統領の話ですよね。だから不幸に感じるとその理由、例えばお金がなければもっとお金を得ようとします。

不幸である理由を解消すれば幸せになると信じているからですね。

独身であれば婚活に励む、そして結婚します。その直後はホッとしたり幸せと感じる事はあるでしょう。

しかしながら不幸である理由、この場合は独身であるという事が解消してもいっ時の興奮状態が過ぎるともはや幸せと感じる事はないのではないでしょうか。

結婚したらしたでお金持ちになったらなったでまた新たな問題が勃発します。そしてその理由のせいで自分は不幸だと感じるのです。

そうではないですか。

そしてこの調子で一生自分が満たされない理由を見つけてはそれを解決しようと試みるのです。そして年をとりやがて死が訪れます。

例えば死が明日訪れたとしたらあなたは自分の人生をどう評価するでしょうか。満足して死ぬ事が出来ますか。

もしそう思えたらきっとあなたは毎日をすでに幸せに生きているのでしょう。毎日の生活でできる事、それは実は自分のベストを尽くす事だけです。

でもどれだけの人たちがベストを尽くした自分に満足できるでしょうか。毎日これだけ頑張っているのに満足感がない、それは自分のベストに不満足だからと言えるのではないでしょうか。

毎日の生活の中で力が及ばなかったり失敗したり、そんな事はあるでしょう。

しかしながらベストを尽くしたからにはそれはベストでありそれ以上の事は出来なかったと真に信じるならばそこには後悔などは存在しません。

自分は失敗したのにあの人は成功した自分はあの人よりも劣る存在である。そう思う事も可能でしょう。

しかしながら限られた状態や能力の中で自分のベストを尽くした事は真実です。それなのにどうして他の人と比べて不満足になるのでしょう。

自分の中の全てを出し切った事は事実なのです。実はそれ以上の事はできるはずがないのです。そうではないですか。

自分のベストに満足する事は実は自分の能力や限界を知ってその上で自分の事を認めている事なのです。

例えば恋人との突然の別れ。こうすれば良かったああすれば良かった、と思ったりしますよね。

例えば疲れていたり気分が良くなかったり、そんな事も含めて自分なりのベストを尽くしたと本当に信じていれば後悔はないのです。

分かってもらえなかった。でもあなたが本当にベストを尽くしたのならばそれ以上に出来る事はないのですから。

そうです。後悔しない人生とは実は自分を認める事、すなわち自己愛なのです。自分を認め、許し、そして心底気にかける事です。そしてそれは幸せにつながっています。

毎日を後悔なく生きる。そしてその連続が人生を構成しているとなれば不幸になる可能性はありません。すなわち幸せとは何が起こったのかではなく自分のベストに満足して生きる事なのです。

それを可能にするには自分に対する負の感情をなくす事です。催眠療法なら可能です。

素晴らしい1日を!

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